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国籍



私の大好きな塩野七生女史の著作「ローマ人の物語」 その12巻「迷走する帝国」P19~33

ローマ人の物語 (12) -迷走する帝国ローマ人の物語 (12) -迷走する帝国
(2003/12/13)
塩野 七生

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ここは絶対読まれることをお勧めしますが、要約すると以下のとおりです。

普通選挙法が当然と思われている現代から、1800年も昔のローマ帝国は、アテネのように「血」ではなく、「共同体」への貢献しだいでは、人種も民族も別なく市民権を取得でき(市民権法)、古代では特殊としてよいほどに進歩していました。奴隷でさえも努力次第で「ローマ市民」になれた。

そんな中西暦212年、24歳の青年皇帝カルカラは「アントニヌス勅令」を発令します。曰く「…(略)…これまで長年にわたってローマ市民権所有者だけが享受してきた栄誉に、今や国民のすべてが浴することとなった」…「ローマ市民」と「属州民」の差別が完全撤廃されました。

「これによる影響は、ヒューマンな法と褒めてなどいられない大きなものになる」と、塩野女史は分析しています。 「マイナスの意味で画期的な法であった」と。

【1】 従来のローマ市民権所有者から、帝国の柱は自分たちだという気概を失わせた。 もう誰でも平等なのだから、自分だけが率先して苦労することもないのである。
【2】
 新たにローマ市民の列に加わった旧属州民からは、向上心や競争の気概を失わせた。もはや得たのだから、得るための苦労など不要になったからである。
【3】
 これこそがカラカラ帝の意図を裏切る結果であったことと思うが、ローマ市民に格上げされたはずの旧属州民なのに、積極的に帝国を背負う意気をいっこうに示さないのだった。人間は、タダで得た権利だと大切に思わなくなる。
【4】
 属州民とローマ市民の境を撤廃したことで、「アントニヌス勅令」はかえって、ローマ社会の特質でもあった流動性を失わせてしまったことである。社会の硬直化は、人間にとっての動脈硬化現象と同じだった。
【5】 ローマ市民と属州民の差別がなくなった代わりに、この二つが一緒になった一般市民階級の中で、「名誉ある者」と「卑しき者」の二分化が起ったのだから絶望的だ。


ローマ時代の墓碑の裏面は、まるで履歴書かと思うぐらいにその人の一生が彫られている。その中のいくつかに、「アントニヌス勅令」以前のローマ市民、とわざわざことわっているものがあった。自分は、属州民の誰もがローマ市民に昇格した以前にすでにローマ市民であった、と言いたいかのように。
カラカラによって、ローマ市民権は長く維持してきたその魅力を失ったのである。魅力を感じなくなれば、市民権に附随する義務感も責任感も感じなくなる。そしてそれは、多民族多文化多宗教の帝国ローマが立っていた、基盤に亀裂を生じさせることにつながった。誰でも持っているということは、誰も持っていないと同じことなのだ。この現象を現代風に言い換えれば、ブランドは死んだ、ということであった。


エドワーズ博美(大学講師)外国人参政権に反対する一万人大会

まだの方は是非彼女の正論をお聞きください。外国人参政権問題では必ず「帰化すればいいじゃないか」と言う人が出てきます。個人的には、これは「外国人差別主義者」とのレッテルが貼られるのが怖いための「逃げ」だと思っています。

逆に現在の我が国の「帰化」手続きは、中国系帰化人の石平氏がおっしゃるように簡単すぎます。それこそが問題だと思っています。エドワーズ博美女史はまさに私も言いたかったことを述べておられて「我が意を得たり!」でした。

上記の塩野七生女史の分析を見ても、サヨク(?)というか、キレイ事を言う人たちって、「人間の本質」というものを理解していないのでは?と感じます。理不尽に難しくするのはいけませんが、国籍取得のハードルは、理にかなっていればある程度高い方がいい。その理由は上記を見れば一目瞭然。

日本国籍も以前はアテネのように「血」だけだったと思いますが、現在はローマ帝国のように「志」とか「意欲」でもつながるものと考えられるようになったのでしょう。だったらそれこそハードルは高くすべきです。

だいたい日本人は自動的に「日本国籍」を持っていますが、これだってあまりに自然だからその有り難味が分からず、平気で反日やる日本人がでてくるのかも…。

国籍とセットになっている参政権は、実は「国防の義務」ともセットになっているはずでして、それがない日本国憲法が異常なわけで…まあ、日本の現状は成るべくして成った、との思いが。フランスの憲法にも明記されていますよね。

私は徴兵制賛成で、その義務を果たした者のみに20歳になって参政権を与えればいい、と思っています。そしたら参政権に有り難味も出てきますし、棄権する人の数も減るだろうと…。外国人が日本人に帰化する時も同じ。

ホラ、上で塩野女史も言っているでしょう?

魅力を感じなくなれば、市民権に附随する義務感も責任感も感じなくなる。誰でも持っているということは、誰も持っていないと同じことなのだ。この現象を現代風に言い換えれば、ブランドは死んだ、ということであった。





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(非公開コメント受付中)

かつてのギリシアのポリスにおいては、市民権、即ち投票権は、兵役に就くことが出来る成人男子にのみ認められていたのは、皆さんご承知と存じます。

なぜか?単に口先だけでなく、その決定に命を捧げ、その決定のために血を流すことのできる人のみが、ポリスの意思決定に関与出来たのだということでしょう。

幸か、不幸か、成人になれば誰でも日本では選挙権は行使できます。(女性の参政権を否定するつもりは全くありません。)

しかし、国家の命運をかけた決断を、有権者は問われる時が、いつの時にかやって来ます。その時に、国家と命運を共にする意思の無い人間の投票が、どれほどの意味を持つでしょう?

もうじき80歳になる私の父親でさえ、国家のために死ぬ覚悟があると言っています。私も同様です。日本国の命運の為に、命を捧げる覚悟の無い人間、しかも外国人の意見により、我が国の将来が左右されることを、私たち日本人が受け入れるべきかどうか、国家の命運を外国人に委ねることの危険性を、我々は深く認識するべきではないでしょうか。

所詮外国人は外国人であるという、常識に我らは立ち返るべきかと存じます。


腰抜け外務省様、

こちらにも「フランス来る全ての外国人に国籍を与えよ(参政権は自動的にくっついてきますね)」という左派がいて、驚きました。 サルコジ大統領は問答無用で「却下!」でしたが…。 



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