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日本の女性


英国人写真家の見た明治日本―この世の楽園・日本 (講談社学術文庫)英国人写真家の見た明治日本―この世の楽園・日本 (講談社学術文庫)
(2005/05)
ハーバート・G. ポンティング

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この本は当時の日本の写真もあり、それを眺めるだけでも楽しいです。 金閣寺の船形松や伏見稲荷や…当然ですけど今とまったく変わらず感動です。 変わっているのは日本人の顔つきの方。 

さてこの本には、第八章 日本の婦人についてとわざわざ一章を割いて日本女性について書かれています。 そこに、日露戦争当時の様子が記されています。 広島で、戦傷者のいる主要病棟に、小学校の女教師に引率された50人ほどの女生徒が見舞いの訪れたときのこと。

(略) …それから、引率の先生の中で一番主だった婦人が、綺麗な優しい声で患者たちに静かに話を始めた。 最初に日本が輝かしい勝利を得ることができたのは、皆様方のような大勢の勇敢な兵隊さんたちのお陰であり、今日ここに皆様をお見舞いすることを特に許されたのは、大変名誉なことでございますと述べた。… (略) …次に、先生は床に目を向けておとなしく立っていた少女たちの方を向いて、話を始めた。 彼女はこの勇士たちの戦った大きな戦争の話を手短に語り、どうやって勝利を収めたのか、またどんなに勇敢に彼らが義務を果たしたかを話してきかせた。 そして、 言葉を継いで、この勇士たちが名誉ある戦争の傷痕を体に残して帰ったら、両親がさぞ誇らしく思うだろうと述べた。 女にとって最高の望みは日本のために戦う息子の母親になることです。 だから、貴女方が大きくなって自分の息子を持ったら、重傷を負ってここで寝ている兵隊さんのように、息子を陛下の勇敢で忠実な臣民に育て上げるようにして下さいと先生は言った。 可愛い少女たちはここで再び無言の決意をこめてお辞儀をすると、左右のベッドに頭を下げて別れを告げ、次の病棟へ進んでいった。
 私にとってこの出来事は、日本では子供を教育するよい機会を決して逃さないということを教えられた感動的な実例であった。 この少女たちはその日に見たことを生涯忘れないだろう。 そして、学校の先生の言葉は、幼い心にきっと深く刻みつけられたにちがいない。 何年か経って少女たちが母親になるとき、これほど感慨深い雰囲気の中で、先生が静かな声で話して聞きせた戒めの言葉が、再び耳に響くことだろう。 そして彼女たちのまだ生まれていない息子は、母親がほんの小さな子供のときに聞いた言葉のお陰で、きっと立派で勇敢な若者に育つだろう。 …(略)…

…(略)… 日露戦争の間、日本の兵隊は戦死を熱望し、その妻や両親も彼が国のために死ぬことを願って送り出すのだという誇張された報道が数多く見られた。 こういう記事は日本に初めて着たばかりの記者によって書かれたもので、彼らは日本人や日本語を全く理解せずに、この絵のように美しい国に感激のあまり、事実を歪曲して描いたのである。 …(略)… 私は戦場や病院や家庭で、数多くの日本の兵隊や両親たちに会って話をしたが、自分が死にたいと思った兵士は一人もいなかったし、息子や夫が戦死することを願うような非人間的な父親も母親も妻も一人としていなかった。
 人生は日本の兵隊にとって他の人々と同じく甘美なものであり、このような地上の楽園に住んでいるのだから、他の多くの国々の人に比べて一層甘美な人生にちがいない。 それ故、彼が人生をできるだけ長く生きたいと願うのは当然である。他の兵隊と同じく、彼もできるだけ多くの敵を殺したと思うだろう。 しかし、そのとき自分の体を傷つけずに、命を安全に守ろうとするのである。 …(略)…しかし、自ら好んで死を招くことはしない。 それは戦いを勝ちとるのは死んだものではなく、生きているものだということをよく知っていて、一瞬たりとも忘れないからだ。

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さて、私、昔は映画好きでして、ビデオのない時代、名画座で3本立て映画とかよく見ていました。 洋画研究会にも入っていた  …で、日本映画は好きでなかった。 何故か? ちゃんと観てなくて言うのも何なのですが…一言で言って、すぐ情に走って泣き叫ぶから。 観客が涙する前に映画の人物が泣き出している…これじゃ白けて出る涙も引っ込んでしまう…。で、またBGMが、いかにも、いう感じで…。



ここにある夏目雅子扮する明治女性のセリフ …当時の女性だったら決して口に出さない言葉だと思います。 上記の本から推測するに。 一番遠いセリフ。 でも言葉には出さずとも全身でそれを表していたと思う。でも口にするのは「お国のために頑張って来いよ」 

泣くという行為は、涙は、本当に辛いとき、私も多少経験があるのですが、本当に苦しいときは出てこない…泣いて済むような苦しみだったら、そんなの大したモンじゃない。 喉にモノが詰まったままの状態で、泣いたからって何かが解決するわけではないと分かっているとき…。 だから映画がウソっぽい。 薄っぺらいんです。



こちらアメリカ人による映画「ラストサムライ」 …日本映画だったら絶対小雪に「死なないで」の余計な一言を言わせていたと思います。 洋画、まあどうしてもハリウッド映画が中心になってしまいますが、あるいはアメリカドラマなどを観ていて、「日本映画だったら、ここを引っ張るだろうな~。役者を泣かせるだろうな~」と思わせるところがよくある…そこをサラリと流すのですね。役者が簡単に涙を見せず、グッと健気に耐えているから逆に観客の私たちが泣けるのでして、目の前でオイオイ泣き叫ばれたら白けちゃいます、少なくとも私は。

それにしても明治の様子 …これは戦前まで続いていた価値観 …つい60年前まで日本人はこうであった ………。 私も息子がいるので、想像するだけで、昔の日本女性は偉大だったと思います。 私には言えない。 「頑張って、そして無事に帰ってきて」と言うのが精いっぱいな気がします。 …ソマリアなど海外で頑張ってくれている自衛隊員を支えているご家族も、現在形で偉いと思います。 どうもありがとうございます。 


閑話休題。 ところで上記の本にこんな興味深い記述があります。

数ヵ月後、私は旅順の二百三高地に立っていた。 …(略)… このような塹壕がほかに幾つもあり、埋められた死体から発する吐き気を催させるような悪臭があたりの空気に充満していた。

戦闘が終わってから数ヶ月もして、そして死体はすべて土の下に埋められているのにもかかわらず吐き気を催させるような悪臭が充満していたのです。 南京で30万人が殺されて、みんな埋められていたとして…たとえ死体を隠すことができても、死臭というものは防ぎきれるものではない…。 数ヶ月たってもばれてしまうものなのですよ。 もし本当にあったとしたら…!





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(非公開コメント受付中)

いや~、わたしも読みましたが日本女性をべた褒めですね。
でも、ポンティング氏だけじゃなく、明治の風刺画家ビゴー氏も同じです。
(今、昔の日本を外国人の視点から見た本を「大人買い」して読んでいるところです)

京都の名工の話や、ニューヨークからの旅行者の不始末など、感心したり憤慨したりでした。

氏に影響されて先日、保津川下りに行ったほどです。


「明治になって三十数年、氏の友人は、日本の少女にとって魅力であった素直さが、アメリカ式教育によって薄れている、と危惧をされているそうだ。」
・・・なんだか、今でも聞くようなセリフですね。


mini市民様、こんにちは。

私たちは、「日本」からホントに遠くへ来てしまったのですね…(涙)

20年ほど前に日本に滞在していたフランス人の知人が、久しぶりに日本の女子大生に接して「日本女性も変わったな~」と漏らしておりました。


この著作は
 日本の女性史を書くための参考資料になるかもしれませんね。

 どこかで引用出来ないかな。


尊野ジョーイ様、こんにちは。

日本の男たちが、いかに日本女性を誇りに思い大切にし、自慢していたかも書かれておりますよ(ため息)。


玄関
入り口が模様替えされましたね。
明るくて水玉模様もこれから夏にむかうので
ぴったりです。
南京の件ですが、死体の処理から考えてもおかしいよなあと思ってましたが死臭までは思いつきませんでした。


カラヤ2様、こんにちは。

>夏にむかうのでぴったりです。

エヘへv-398

この前のタイの津波の犠牲者、文字通り30万人でしたよね? 確か。 で遺体を処理している人たち、みんなマスクしていました。

今回のAF墜落事故、遺体の回収が今のところ5体ほど…回収している兵士は、毎回マスクしてやっています。


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