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まるこのおぼえがき

(旧)地球の反対側で愛をつぶやく

日本を好きな人たち その2




Stupeur Et TremblementsStupeur Et Tremblements
(2001/06)
Amelie Nothomb

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畏れ慄いて畏れ慄いて
(2000/12)
アメリー ノートン

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これはフランスで50万部売れたという本。下はその日本語訳。 日本生まれのベルギー人アメリーさんが日本企業に入り、そこで上司に苛め抜かれて最後はトイレ掃除をやるはめに…という内容。 今から10年前のものですが、未だによく売れているらしく、どこの本売り場でもよく見かけます。


先日のお食事会でその話題になって、私が「読んだよ」と言いました。 そしたら皆がガバッと私におおいかぶさるように「どう思った?」と …皆、本物の(笑)日本人に聞いてみたかったんでしょうね。

フランスアマゾンでは77件もコメントがついている。 読んでみると結構マトモなこと書いてあって、ちょっと「ホ~

で、私は、「これはアメリーさん側から見たお話でしょう? 私としては、この女上司の側から見た話を知りたいなぁ。 それでどうしてもこの上司に問題あり、となったら、それは日本人自体の問題ではなくその個人の問題なのでは? フランスにも嫌なパトロン少なくないし…」

それから「社会」の話になって、日本人社会には日本人には当然の目に見えないルールがあるけど、それは何処の社会も同じで、フランス社会にもフランス人には当たり前の目に見えないルールがある。 こちらで働く日本人も苦労しているよ。 …と言ったら「う~ん」と深く納得しているようでした。

これはまったく別の機会に、これまた日本大好きな青年に言われたのですが。 この本の話題から始まって、彼の空手道場の話に。 日本人の先生について空手を始めたそうです。 私は空手のこと知らないのでよく分かりませんが、まあ、手の組み型だとかそういうのを教わるのに、先生が言葉で説明してくれなかったそうです。 何回聞いても「見て真似るように」と。 それで相当苦労して、それを横で見ていた別の日本人が口で説明してくれたそうです。 何故そういう持ち方をしなければいけないのか。 説明されればよく分かり「その通りだ」になったらしいですが、結局肌に合わず1年でやめてしまったそうです。 …でその話を聞くと…分かるんだナァ、両方の気持ちが。 

言葉などでは説明できない、という日本式。 日本人だったら四の五の質問しないでしょう? 黙って見てひたすら師の真似をする。 その先生も言葉などでは説明できないんだと思います。 筋肉の動きひとつひとつ説明しなきゃ全体なんて説明できないし…。

ところがフランス人は、理屈なのですね。 ここをこうやると筋肉がこうなって、そうするとこうだからウンタラカンタラ …まず頭で理解する。 日本人だけを相手にしてきた日本人には、その違いそのものが想像もできない。 だから、ここで日本人は一言言葉を添えなければいけないと思うのですよ。 余計な誤解を招かないために。

「筋肉の動きなど口で説明しきれるのもではないから、ただ黙ってよく見て、真似をするように」という説明を。

彼は囲碁もやっています。 最近「囲碁を子供に分かり易く教えるメソッド」を考え出した韓国人と知り合いになったのでそのメソッドを勉強して広めていきたい、のだとか。 まあ、いいですけど…何か引っかかる私…。 

黙って通じるのは日本人同士だけなのです。 外国人に対しては、同じように黙っているのではなくて、「これこれこういうわけで黙っているのだ」という「型?」を説明してあげなければいけないのだと思います。


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2009/10/15 [01:22]

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